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猫ちゃんの腎臓病の症状について🐱
2020.09.28こんにちは😊
本日は高齢の猫ちゃんに最も多い病気の一つである「慢性腎不全について」
お話ししたいと思います。
腎臓は予備能力が高い臓器のため、よほど悪くならないとなかなか症状が現れません。
つまり、症状が現れた時にはかなり腎臓機能が悪化してしまっているのです⚠️
ですが慢性腎不全は特に目立った症状もなくゆっくり進行していくため
飼い主もなかなか気付かず経過してしまうことも多くあります。。
そのため慢性腎不全を初期の段階で発見して病院に連れて行くことがどうしても遅れがちになってしまいます。
腎臓の組織は一度壊れてしまうと簡単に修復したり、再生したりすることができないため慢性腎不全の状態に陥ると残念ながら完治することは望めません。
しかし早くから治療することによって進行を遅らせることは可能です。そのためにも慢性腎不全の原因となる腎臓病を早期に発見してあげることがとても重要です!!!
では早速腎不全を飼い主さんが早期に発見するポイントとなる
腎不全の病気のサインについてお話ししていきます。
最も多く見られる症状は
元気消失、食欲低下、体重減少などです。
しかしこれらの症状は高齢の猫だから仕方ないと思われ見過ごされがちです。
また、多飲多尿つまり水をよく飲みたくさんおしっこをするといった一見問題なさそうな症状が病気のサインであったりします。薄いおしっこが大量に出るので尿の匂いもなくなり必要以上に尿が出るためお水をたくさん飲んでいるはずなのに脱水状態になっていることも多いのです。
慢性腎不全が悪化してくると毛艶が悪くなり、筋肉も落ち、行動が緩慢になってよく寝ていることが多くなってきます。
さらに体内に老廃物が溜まって吐き気が出てきたり食欲不振が続いたりします。さらに口の中に潰瘍ができ口臭が酷くなる、下痢や便秘といった症状が見られるようになります。
また、貧血になったり網膜剥離になったりと一見腎臓と関係がないような症状がみられることもあります。
以上が腎不全のサインです。
ゆっくりと進行していくため飼い主さんが気づく頃にはすでに腎機能の75%が失われているといわれています。
そのため日々の変化を飼い主さんがチェックしておくことはもちろんですが
高齢の猫ちゃんは定期的に尿検査や血液検査といった健康診断を行うことで
目に見える前の異常を発見できるので非常におすすめです。
いかがでしたか。
小さな変化ですが飼い主の皆さんが症状を知っておくことにより早期発見ができ、
進行を遅らせることができる病気です。
健康診断も当院でもいつでも可能ですのでお気軽にお問い合わせください🎶
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