• この子、しつけにくいと感じたら
    2018.12.06

    はじめまして、行動科担当の茂木です。
    行動科という治療分野はあまり聞きなれないという方も多いと思います。
    しつけ教室やトレーニングとの違いがよく分からないという飼い主様もいらっしゃることでしょう。
    今日は、こちらの専門診療科で行っている治療の流れについてご紹介させていただきたいと思います。

     

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    行動科では、ワンちゃん、ネコちゃんのしつけに困っていらっしゃる場合に、その困っている内容をカウンセリングという形でまとまった時間を取ってお伺いし、原因を明らかにして、改善していく取り組みを行っています。
    つまり、特定の問題行動を正常な状態へと戻していくのが行動科です。

     

    困った行動の原因は、体のどこか具合が悪くて不快な場合や、飼っている環境がその子にとって快適でない場合、あるいは飼い主様との関わり方が首尾一貫しなくて不安な場合など、さまざまです。
    まずは一般診察で疾患の無いことを確認してから、カウンセリングを行います。
    カウンセリングでは、これまでにどのような経過で現在に至っているのか、日常的にしている習慣、飼い主様の家族構成などもお伺いして、原因を明らかにします。
    次に、対処法を提案していくのですが、飼い主様の目標としている状態にできるだけ近づけるよう、しかも最短で最適な方策を提案します。
    飼い主様にその子との関わり方を変えていただいたり、自宅の模様替えをしてもらったりと、具体的な内容をお伝えします。
    困っている内容の程度によって、治るまでに2ヶ月から6ヶ月くらいかかる場合もありますが、定期的なフォローアップを行い、二人三脚で改善を目指していきます。

     

    これまでに当院で治療した症状には、ワンちゃんが「飼い主さんに飛びついて噛んでくる」、「散歩中に他の犬を見かけると興奮して吠えてしまう」、「飼い主さんが叱るとぐるぐると回りだす」など、ネコちゃんが「飼い主さんを怖がって攻撃してくる」、「一緒に飼っている他のネコのことが嫌いでいつも怯えている」といったものがあります。

     

    もし同じような状況でお困りでしたら、問題が進行してしまう前にお気軽にご相談ください。
    せっかく一期一会の出会いをして迎え入れられた家族です。
    わたしたちがサポートすることで、
    もっとたくさんの幸せな時間を共有していただきたいと思っています。