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台風一過にご用心
2021.10.01循環器科担当の水野です。
大型の台風が通過中ですが、皆さん問題なくお過ごしでしょうか?実はこの台風、心臓病とは無関係ではなさそうです。人医療の分野でも気圧が大きく変化した場合には心疾患が悪化する可能性が指摘されています。
これは動物でも同様で、台風が多く通過するこの時期は僧帽弁閉鎖不全症などの容量負荷疾患をもつ犬では心臓病が急激に悪化してしまうことが少なくありません。
実際に最近肺水腫を起こしてしまう犬が増え、私のところに来る手術依頼も増えています。
本日も大型の台風が関東近郊を通過します。もともと心臓病を指摘されているワンちゃんは通過後1週間程度はよく様子を見てあげてください。
※心臓病が悪化したかどうかをご自宅で推し量る指標としては安静時呼吸数の測定が最も優れています。普段から安静時呼吸数を測定して記録をつけていただくことをお勧めします!
(参考:心臓病を患っている犬の安静時呼吸数は20回/分程度。安静時呼吸数が40回/分を超えると肺水腫になっている可能性が高いと言われています)
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