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専門外来ブログ

  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症について
    2020.03.26

    循環器科担当の水野です。こんにちは

     

    本日の診察では僧帽弁閉鎖不全症に罹患した犬が多く来院しました。

    この病気を診させていただいていると、「心臓病となったということは散歩も控えた方がいいでしょうか?」というご質問をよくいただきます。

    これについては厳密にいうと運動させた群とさせなかった群を比較検討した報告がない為、

    残念ながら絶対に正しいと言える答えは持ち合わせておりません。

    運動制限すれば心拍や血圧の変動が最小限となり、心臓単体で見るとこの病気の悪化は遅らせることができるかもしれません。

    しかしながら、安易に運動制限すると筋力や体力の低下を招き、老化や虚弱を加速させ、まだ心不全にもいたっていない子については、体全体を考えるとむしろ悪影響の方が多いのではないかと個人的には考えています。

    ですから、心臓病になっていても重症でない子については、このようなご質問を受けた場合には、可能な限り今までと同様の生活を送るように心がけていただき、ご家族がついていける範囲内での運動はむしろ制限しないほうがいいのではないかとお伝えするようにしております。

     

    ※心不全になる可能性が高い状況においてはこの限りではありませんので、その時はそうお伝えさせていただきますのでご確認くださいね。

    心臓病についてはしっかり検査を受けていただいて状態をできるだけ正確に把握させていただいて上で、ペットとそのご家族ができる限り幸せな生活を送れるようこれからもサポートしていきたいと思った1日でした。

  • ステロイド剤の使い方
    2020.01.18

    こんにちは。皮膚科を担当している吉田昌則です。

    皮膚科ではアレルギー性の皮膚病の治療には、しばしばステロイド剤が使われますが、このステロイド剤はとても治療効果が高い反面、ちょっと効き過ぎてしまうと、むしろ皮膚の症状が悪化してしまうことがあります。

    そういう意味ではステロイド剤は、ちょっと怖い薬かもしれません。

    しかし、必要以上に恐れることないです。むしろステロイド剤を使用しないと、もっと皮膚病が複雑になってしまい治療がより困難になってしまう事もありますし、もし使用する事でステロイド剤の悪影響が出てしまったとしても、その後に適切な処置をすれば皮膚の状態は戻ります。

     

    このワンちゃんは耳の皮膚病の治療としてステロイド剤の塗り薬を使用していましたが、薬を塗っていた場所の毛が抜けてきてしまったという事で来院されました。

     

     

     

    初診時です。ほとんど毛が無くなってしまっています。

     

     

     

    このワンちゃんは、皮膚の痒みに配慮しながら、ステロイド剤の塗る回数を減らしていきました。

     

     

    それから、1ヶ月後。特に痒みもなく、耳の毛もうっすら生えてきました。

     

     

    先ほども書きましたが、ステロイド剤はすぐ効果が現れるのでとても使いやすい薬ですが、ちょっと油断すると悪影響が出てしまうことがありますので、獣医師の診察をしっかり受けながら適切に使用してください。

     

     

     

     

     

     

     

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